新婚生活

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公務が終わり、晩ごはんも家族全員で食べることになった。新お妃は、今まで食べたことがない食材を使った料理に驚いた。「世の中にはこんな食材があるとは知らなかった」と思いながら、最後まで食べると談話に入った。また宮中言葉に悩まされながらも、適度に合わせてその場をやり過ごした。 今日の公務が終わり、宮さまと新お妃は、挨拶して公用車に乗ると、御所まで送られた。運転手さんがドアを開けると二人は中へ入った。風呂を済ませると二人は寝室へ行った。 次の日も、メイドたちの手で身支度して公用車で宮殿に向かった。両親や兄弟と共に講義を受けている宮さまと一緒にお妃もその中に加わった。勉強自体には抵抗がない。ただ、大学院までは習わなかった内容に、真剣な表情でメモを取った。 また宮中言葉だらけの食事会に午後の講義と続けざまにスケジュールをこなして晩ごはん食べてから御所へ戻った。 「赤ちゃんみたいに自分のことを何もしなくてもいいのか」と不思議に思う一日は、ダブルベッドの中で終えるのだ。 宮さまと共に行動してから、少しずつ要領が身についてきた。だんだんとメイドたちに対する言葉遣いが変わってきた。尊敬語から謙譲語へとだんだん敬意を表する言葉が減っていった。     
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