2020年4月6日 月曜日 夜

1/1
前へ
/44ページ
次へ

2020年4月6日 月曜日 夜

                  帰り道 桜をボケーと眺めながら帰る。 恭介 「なあ、ラーメン食って帰らね?」 エリク 「いいな」 正直、美夜の家では遠慮してしまって味も覚えてない。 とりあえずラーメン屋によって、野菜ましましの特盛ラーメンを食べる。 恭介 「しかしよ。彼女ができてその日のうちに親にまで紹介されるってどうよ」 エリク 「ああ、俺だって、正直びっくりしたよ」 恭介 「おまえはアリスの親じゃないからいいよ」 腕組みをしてため息をつく。 恭介 「俺なんて実の親出てきたんだぞ何話していいかわからねえよ」 エリク 「そこは俺も同じだぞ。自分だけ苦労したように言うんじゃねえよ」 今度は二人してため息をつく。 エリク 「もう、後戻りできねーな」 恭介 「それも目的だろ」 一番の目的は今後一緒に行動しても怪しまれない点だが。 恭介 「間違いなく尻に敷かれるぞ。将来はお小遣い制で500円弁当が毎日だぞ」 エリク 「よくわからんが、わかったような気がする」 なんとなく伝わったのか、エリクが腕組みをして頷く。 エリク 「夫婦は会話が大事だ。話し合い次第でお小遣いは増えるかもしれないぞ」 恭介 「そこも大事だがそういう問題じゃあねーよ。イニシアチブの問題だよ」 その後も夫婦の何たるかを語り合って。 ラーメン屋を出た。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加