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2020年4月7日 火曜日 グループ学習の時間3
教室
適当に役職を決めたから時間が余った。
恭介
「今日中にテーマを決めちまうか」
エリク
「ふっ、生き急ぎやがって」
恭介
「反対なのかよ」
エリク
「いや、むしろ、さっさと決まっていいと思ってるぞ」
恭介
「それなら余計な茶々を入れるなよ」
こめかみを抑える。
恭介
「あー、それでテーマだが」
そこでやる気を目にみなぎらせて。
恭介
「ロボを作るぞ」
アリス
「男の子好きだよね~」
恭介
「これは俺たちの勉強にもなるからだよ」
美夜
「どう勉強になるのよ」
恭介
「それはだな、流体金属でいろんなものが出せるポケットを持った二足歩行で車より早く走れてプレス機よりもパワフルなロボットを作るのは勉強になるからだよ」
長いが一息で言い切った。
美夜
「世の中がひっくり返るからやめなさい」
恭介
「なんだよ。それならどんなロボならいいんだよ」
美夜
「缶を拾ってつぶすロボット」
恭介
「俺のロマンが」
美夜
「文句あるなら、ロボじゃ無くすけどいいのかしら?」
恭介
「わかったよ」
決まりだ、決まり。
俺たちは缶を拾ってつぶすロボットを予算内で作ることになった。
ちっ、面白くない。
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