歪められた時間

2020年4月1日 水曜日 午後

　　　　　　　　　　　　　　桜木丘高校　学生寮

今日、俺は学生寮に引っ越してきた。

桜木丘高校という進学校に通うために。

俺は一之瀬　恭介（いちのせ　きょうすけ）という15の若者である。

引っ越しということでまずは部屋を確認する。

寮の入り口で鍵を貰い、エントランスを抜け、自分の部屋へと向かう。

入ってみると、あらかじめもらっていた間取りと同じ1Kの部屋だ。

八畳の洋室にクローゼット、簡易キッチンがついている。

一通り確認し終わったところで携帯に着信が入る。

引っ越し業者が近くまで来たようだ。

エントランスまで戻り、外に出る。

すると、午前中に荷物を任せた引っ越し屋のおじちゃんが待っていた。

おじちゃん
「お待ちどおさまです。荷物運んじゃっていいですか？」

恭介
「ええ、お願いします。こっちの部屋です」

部屋まで案内し、置く場所を指示していく。

全部運び入れ終わると確認のハンコを押しておじちゃんは去っていった。

恭介
「さて、段ボールを開けるか」

大して荷物があるわけでもない。

大型段ボールが六個と小型のが四個だけだ。

ささっと荷物を片付けてテレビをつけてみる。

テレビは備え付けのだ。

チャンネルを一通り確認し終了する。

そろそろ飯の時間なので食堂へ向かう。