第3章(第3話)第2の試練

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「試練を始まったね……」 浬子の雰囲気が纏う空気が一変した、それだけでは無い。 この空間にいる者達は確かに、100万人を殺すという事をどうにか成し遂げて来たものなのだろう。 だが、変わらない者もいた。 愛だ。 先程から不思議な顔をしている。 脳内に声が響く。 「暦、落ち着いてください。あなたは100%人間には思考では負けません、とりあいず周りの状況は気にしないでください」 了解だ。 「現時刻をもって、最終選別。第2試練を開始させていただきます。 この試練は上位3名の方が勝ち抜けとなり、他の人間には死んでもらいます。 試練内容は空間に来た人物の順番当てとなります、 ルールの説明をさせて頂きます。 自己だけが認識できる、掲示板が空中にご自身の空間に順番を表示させます。 それで、まずは自身の順番をご確認してください。 では、カウント3、カウント2、カウント1。 表示開始。」 空中に電光掲示板が現れ、自分の名前の横に【5】と表示されていた。 あれ、俺がここに来た時は3人しか確認出来なかったけど。 「自分の順番が確認出来たでしょうか? では、電光掲示板を閉じます。 ルールは簡単です。他人が何番目に来たか当てれば良いだけです。 ですが、他人の番号を一度でも外したら試練は失敗となります。 他人の順番を当てる時は、【nomination】と宣言してください。当てられた 当てられた人物は基本的に試練は失敗の対象となりますが、正確な順位を当てられた場合のみ【Vengeance】と宣言して頂けると、当てられた人物が一回だけ、【nomination】が可能となり、そこで当てれば。自分を当てた人物と変わり、試練達成となります。 人物を当てる時は特徴か、指差しでも構いません。 その人物と分かれば問題はありません。 そして、各自試練者、共通能力として3回だけ使える能力が存在します。 それは、各試練者の第1試練突破方法が閲覧可能になります。 参考程度にお使いください。 因みに、あなた方の体感では数時間しか経っていないでしょうが、現実では既に3日が過ぎています。 第2試練正式開始まで、カウント3、カウント2、カウント1」 その刹那に声が横から聞こえて来る。 それは浬子の声だった。 「nomination」
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