警視庁第十九課 『切り裂きジャックの復活』

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 看護師に教えてもらった住所は、都内のアパートの一室だった。  大路と書かれたプレートがかかる扉をノックするが、中からは何の反応も無い。 「あんたら、大路さんを訪ねて来たんかえ」  大家と思われる老婆が、湊人たちに話しかけてくる。 「そうですが」 「大路さんは、もうおらんで」  顔を見合わせる湊人たちに、大家は言う。 「そういえば昨日も、大路さんを訪ねてきた人がおったな」 「それは、どんな人でしたか」  大家は少し考えるそぶりをしてから、はたと手を打った。 「確かあれは、外国の人だったねぇ。ほっぺたに傷がある」  湊人が顔写真を見せると、大家はこの人だよと大きく頷いた。
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