警視庁第十九課 『切り裂きジャックの復活』

26/35
前へ
/35ページ
次へ
 パトカーの中で、湊人たちは話す。 「つまり、キャルビン・フォールズと大路レオの間には、何かしら関係があったということだ」  すると今までスマホを触っていた翔大が、湊人の肩を叩いてスマホの画面を見せる。 「これは……」  湊人はすぐに無線を取り、本部に連絡する。 「一刻も早く、大路さんの居場所を割り出してください。そうじゃないと……」  湊人は、手元の液晶画面に表示された文字を見る。  『だいじれお』、『DAIJIREO』、『ADOREIJI』、『あどれいじ』。  一体何の目的で偽名を使って被害者に成りすましたのかは、全く分からない。  しかし、湊人には一つだけ分かっていることがあった。 「そうじゃないと、ヤツはキャルビンを消しにかかります」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加