警視庁第十九課 『切り裂きジャックの復活』
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湊人たちが廃ビルに着いたころには、そこには誰もいなかった。 一つの机にホコリが全く付着していない以外には、おかしい点は無かった。 しかし、翔大が床を熱心に調べていた。 「翔大、何してるんだ」 「いや、床まではさすがに意識が向かんかったみたいやな」 そこには、窓際まで続く足跡と、部屋の中からドアのところまで続く足跡の二つがくっきりと残っていた。 湊人がキャルビンの下足痕と照会し、大きく頷く。
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