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東京国際空港、通称羽田空港は、一日に約二十万人が利用する巨大な空港だ。
その中の一外国人を見つけるというのは、非常に困難であろう。
湊人たちは応援を要請し、空港内をくまなく捜索する。
搭乗ゲート、待ち合わせ席、バス乗り場――
だが、そこにキャルビンの姿は無かった。
「一歩遅かったか」
滑走路に向かう小型の飛行機を見て、湊人は呟く。
刹那。
小型飛行機が轟音を立てて、四散した。
「な……」
炎を上げる小型飛行機を前に、湊人が呆然と佇んでいた。
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