警視庁第十九課 『切り裂きジャックの復活』

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「俺の事件の時も、犯人は自殺を図った。そうでしたよね」 「ああ。そうだ。犯人は、牢屋の中で首を吊った」  布井は振り返らずに、淡々と続ける。 「亜土が関わった事件は、必ず犯人が死亡する。『七つの大罪殺人事件』でも、足立が服毒死しただろう」  そこに、警官が一人近づいてくる。 「森嶋巡査、郵便物が届いています」  敬礼を返して、湊人は一通の手紙を手に取る。 「差出人は……。不明か」  湊人は、手紙の封を開ける。
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