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「その姿だったら、マジメそうなんだがな」
湊人は車を出して、病院にカーナビを設定した。
「そうだ。今回の事件に関わってる、”ヤツ”って誰? 湊人と翔大は何か知ってるみたいだけど」
サンドイッチを食べ終わった遊星が、隣に座る湊人に尋ねる。
湊人は目を合わせず、聞こえていないフリをした。
「……翔大は、何か知ってるよね」
後ろでコーヒーを飲んでいた翔大は、驚きのあまり紙コップを落としそうになる。
「いきなり話振るなんて、驚くやんか。俺はなんも知らんで」
遊星と翔大がにらみ合う。
「おい、着いたぞ。早く降りろ」
そうこうしているうちに、被害者が入院する病院に着いたようだ。
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