きようはとくべつなひだ

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 七番手、兼業主婦。 『納豆破棄だ(なつとうはきだ) 火くべよ(ひくべよ)』 「おい。この納豆、一か月も前に期限が切れてるぞ」「……何ですって?」「いや、だから」「私、前にあなたに早く食べてって言ったわよね?」「え?」「言ったわよね」「あ、ああ」「――破棄よ! あの火にくべておしまい!」「わ、分かりましたー!」  共感できたのかそうしたいという願望なのか、深く頷く女性が多数。  やはり、決勝戦はつわもの揃いだ。 「では、最後の選手です」  司会の声に、拍手が起こる。  はい。  俺は極力落ち着き払ったように聞こえる声を選んで、薄く笑んで見せた。ゆったりと演台まで歩いて、手にした紙を栄光のライトが当たるそこへ、す、と置く。  会場がどよめく中、俺はマイクを持ち、口を開いた。
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