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真綾を窓に押し付け、その唇に思い切りかぶりつく。
柔らかい彼女の上唇を吸う。鼻にかかる声が、ひとつひとつ、透哉のトリガーを引いていく。
彼が唇を舌で撫でると、待っていたかのように彼女の唇が開いた。誘われるまま舌を侵入させると、温かく濡れた真綾の舌が優しく絡んでくる。
口内の隅々まで、舌で入念に愛撫する。溢れる唾液は、どちらのものともわからず、混ざって溶けて高い水音を響かせた。
堪えきれない声が、部屋に充満する。普通のものよりも厚いカーテンがその声を吸収してくれる気がして、透哉はもっと真綾の声を引き出そうと動く。
ベッドのシーツを握りしめていた真綾の左手に、右手を重ねて固定する。
キスはそのままに、空いた左手で真綾の胸をセーラー服越しに優しく揉みしだいた。
「、!んん!」
キスに一生懸命だった真綾は、その刺激に驚いて舌を引っ込める。それを許さないとでも言うかのように、透哉の舌はそれを追いかけた。
透哉の手に余るその膨らみは、セーラー服の硬い布地越しで触るといつもと違う感触で、彼は夢中で揺すってしまう。
しばらくそうして楽しんでいると、透哉の左手甲に雫が落ちる感覚があった。
真綾の口内から舌を引き抜き、名残惜しむように唇を舐める。顔を離してふと見ると、真綾の口端から、飲み込みきれなかった唾液が顎へと伝い、ぱたり、とまた1つ雫を垂らした。
左手の甲をゆっくりと自分の口元に持っていく。真綾の目を誘うように見つめながら、甲に落ちた唾液を、彼女に見えるように舌で舐めとった。
真綾は耐え切れずに、膝と膝を擦り合わせる。
彼女の顎へ滴る唾液を舐めとると、は、と息を吐いて、透哉は立てられた膝と膝を割る。その間に自分の身体を押し入れると、プリーツスカートは既にその用途を無くして捲れ上がった。
胸元のスカーフに手をかけ、透哉は静かにその結び目をほどいた。装備を外すように、殻を破るように。
制服に覆われた純真無垢を剥ぐ。解けたスカーフはだらりと垂れ、ボタンを外し胸元を寛がせた姿には、清廉性など最早存在しなかった。
息を荒げて首筋を見せ付ける彼女は、欲望そのものだった。
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