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「いつもより感じてる?」
「う、うう…ち、ちが…」
「違うの?」
ショーツの端から少し指を挿し入れれば、充分に潤うそこは甘い音をたてた。
「…違うの?」
もう1度問う。今度は一段と低い声音で。
「…ち、違わな…い」
焦らすように、下着の中を触れない程度に行き来させる。ぬるぬるとしたそこは、その度に湿度を上げていくようだった。
焦れったそうにくぐもった声を漏らす素直な真綾に、たまらない気持ちになる。
「真綾、目見て」
ぎゅ、と瞑っていた瞼をそろりと開け、彼女が上目で透哉を見た。真綾の瞳には、熱を湛えた目で彼女を見る彼氏の姿が映った。
「なぁ、『先生』って呼んでみて」
「へっ!?」
「透哉先生って、呼んでみて」
未だ直接的な愛撫はしないままに、透哉は口角を上げて言う。真綾の瞳の中の透哉は、楽しそうに意地悪な顔をしている。
「な、な…っ」
「いいじゃん、ここまできたら」
「……」
「………」
「…………本当に?」
「うん」
「…っ」
至極真面目な顔を作って、透哉が頷く。
真綾は観念したように、小さな声で囁いた。
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