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「……………………」
「……………………………」
「…ね、ねぇ……まだ…?」
「…おれ…いますごいしあわせかみしめてる………」
「…そ、そっか………」
「…体勢変える?大丈夫?」
「…あ、あのさ、………なんで…私なの…?」
「え、…そりゃ好きだからだよ。全部」
「私のことそんなに知らないくせに。…全部好きな保証なんてないじゃん」
「んー、ちょっと違う。佐伯さんが佐伯さんである限り俺はずっと好きなんだよ。だから、全部好き」
「………君ほんとに頭いいの?」
「…んー、どうだろ。悪くはないつもりだけど」
「……うん…だよね…成績優秀者で表彰されてたもんね…」
「保証が欲しいなら結婚する?」
「………は!?」
「ああでも、まず佐伯さんが俺のこと好きにならないとね。…ほら、…まだ離れちゃだめ」
「……は、はい………あの…本気?」
「何が?」
「けっこん、とか…」
「俺には佐伯さん以外の選択肢がないから」
「……………なんで…?」
「まだききたいの?……好きだからだよ」
「…っ……いやもうそれは…わかったから……」
「じゃあ何が知りたいの?」
「……なんで私のことが好きか…?」
「………ふむ」
「…………………や、やっぱいい…」
「待って今まとめてるから。………離れようとしないで」
「…………………恥ずかしいから、5秒以内で」
「……じゃあ…癒しと…尊敬…かな」
「………ごめん全くわかんないからいいや」
「5秒以内って言うから」
「……癒し?…尊敬?」
「佐伯さんの真面目さと素直さを尊敬してる。………あと、融通きかない自分に腹立ててるのが…すごいかわいかった」
「………かわ?ん?」
「もうめちゃくちゃかわいい。好き………」
「え、ちょっと…っ……お、おろして………」
「………………はい。………弱ってるとこに甘い言葉かけまくっといてあれだけど、お先にお風呂どうぞ。…あ、そのへんの適当に使っていいから」
「……………あ、ありがと…」
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