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「どうも」 「…え…?」 「昨日の……ええと、…電車ご一緒した者です」 「……あ、…昨日はありがとうございました」 「……今日も、…遅いですね?」 「……す、すいません……」 「いや僕に謝られても…ふふっ…すいません。……あいかわらずおもしろい人…」 「…もう…寝ないので…大丈夫です…」 「…なぜ?」 「え?」 「なぜ、寝ないのが大丈夫なんですか?」 「え…そ、それは…えーと、……肩に重みが」 「僕は全然大丈夫です」 「で、でも…」 「佐伯さん、こっち見て」 「え?なんで…なまえ……」 「ほんとに覚えてない?……広瀬。…大学で授業結構被ってたんだけど」 「……え?…ひろ…せ…って…………え、うわ……広瀬くん!?」 「全然気付かないじゃん」 「ご、ごめん…!…でも…変わりすぎ……」 「…そうですか?相応だと思いますけど。…そういえば佐伯さんはあまり変わってないですね」 「…どういうことですか」 「…怒った?」 「…別に」 「…ねぇ。佐伯さんさ、やっぱ僕と付き合わない?」 「…はい?」 「だめ?」 「……ほんとそれなんなの…?」 「普通のカップルとして。恋人になりませんか?って意味だけど」 「なんで?」 「好きだから。…あ、彼氏できちゃった?」     
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