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4.
手に冷や汗をかく。
喉が異様に乾いた。
手帳に書かれていた内容に動揺し、じっとしていられなくなった。
漫画喫茶のドリンクバーで、気持ちを落ち着かせようとコーヒーを入れる。
信じられなかった。
受け止められなかった。
僕と千紗の出会いが大塚に仕組まれたことだったなんて。
そしてあの家は、大塚のおかげで建てられていたなんて……。
立て続けにコーヒーを二杯飲み、息を整える。
とりあえず、今読み進めたところでは、大塚が裏で動いていたことは分かったが、千紗が大塚に接触したことは書かれていなかった。
それが今のところ、救いだった。
だけど、この先はどうだろう。
千紗との接点は、どこかで必ず出てくるはずだった。
手帳を読み進めるのが怖く感じた。
だけどもうここまで来て、止めることなどできない。
僕は再び、手帳を開き、読み始める。
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