第二章

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下着を外された千紗が、舌による刺激で甘い声でなく。 ヘッドフォンから聞こえてくる千紗の声が僕の全身を震わせる。 『あ、彰人さんっ!』 千紗が僕の名前を呼ぶ。 ハッキリとは映らない男の姿は、もう目に入らなくなっていた。 千紗が熱くなっていく。 僕も熱くなっていく。 気付けば僕はズボンを下ろし、僕のものを刺激していた。 千紗の興奮と、千紗の声と、タイミングを合わせて、僕の身体は昇っていく。 『ねぇ、教えて。‥‥私が愛している‥‥あなたは!‥‥ずっと、‥‥私の傍に‥‥いてくれるの?』 千紗が僕に突かれながら、聞いてくる。 僕は答える。 『もちろん、いるよ。ずっと、永遠に!』 ヘッドフォンから聞こえてくる千紗の喘ぎ声が、どんどん高くなる。 僕の興奮もどんどん高くなる。 『……お願い、千紗。ずっと居させてくれ!君の心の中に!』 『あ……、彰人さん!』 千紗がもうすぐ果てる。 素早く動く僕の手の中で、僕のものも最高潮に達す。 その時。 「……ア、アキぃ!」と、千紗は最後に叫んだ。 アキ……? 僕はあることに気付いて愕然とした。 その呼び名は、千紗にとっては大塚春明のことなのだ。 まさか、まさか、まさか! 僕は人には見せられない格好のまま、ブース内で放心した。
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