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7.
今朝と変わらぬ表情で、大塚は病室のベッドで眠っていた。
中山は居ない。
点滴に繋がれた大塚の寝顔は、安らかで静かなものだった。
その表情に、悲しみも苦しさも映し出されていない。
僕は色々な感情に支配されていた。
憐れみ、苦悩、嫉妬、憎しみ。
千紗の大塚の名を呼ぶ声が、耳の奥から消えてくれない。
千紗が目隠しをしたがる本当の理由を僕は今日の今日まで、まったく理解していなかった。
いや、分かるわけがない。
知りたくなかった!
いや、知らないままでいる自分はもっと愚かすぎる!
大塚の思惑は確かに成功してしまった。
千紗は僕と一緒に居る限り、コイツのことを思い出す。
いつまでも、永遠に!
抑えきれない怒りが湧き上がっていた。
僕は眠っている大塚に近づき、大塚の首を絞めていた。
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