君の心、ぼくとアイツでひとつ

第一章

「女として扱われたい……」

「正直言うと、俺はもう妻を女扱いするのは難しくなってきているんだよな。俺がずっとこんな態度を取っていたら、妻が他の誰かを求めたとしても仕方がないかもしれない。俺だって、妻以外の女に目がいくようになってるし」

「え！そうなの？」

「水瀬はまだ結婚して一年だもんな。まあ、三年でも経てば分かるよ。しかも子供ができれば余計、お互いに男と女ではなくなる。妻だけEDって奴もいるらしいぜ」

「マジですか」

「マジです」

今の僕には到底考えられない。
昨晩のことを考えただけでも元気になりそうなのに。