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特別な日はいつ?
「弘樹?どうした?」
仕事に没頭していた夜22時に音をたてた電話に、俺は何気なく出た。
『なあ?お前さ……』
なぜか歯切れの悪い弘樹の電話に、俺はパソコンから目を離すと電話の向こうに意識を向けた。
「なんだよ。どうした?香織ちゃんと喧嘩でもしたのか?」
俺と同じく、莉乃の友人と婚約中の友人に笑いながら声をかけた。
『それは俺のセリフだよ』
その意外な言葉に俺はポカンとして受話器の向こうの弘樹を想像した。
「はあ?何が?俺はケンカなんかしてないよ」
何を言ってるんだ?今日の朝だって、今日の仕事中だって莉乃は普通だった。
『じゃあさ、お前また悪い癖がでたな……やばいよ』
その言葉に更に俺は訳が分からなくなった。
「弘樹?何を言ってるんだよ」
『誠。落ち着いて聞けよ』
「ああ」
『今日は何月何日だ?』
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