同居

　その瞬間、私の肩に何か重いものが乗っかった気がした。
　振り向くと、彼が後ろに立っていた。
「ごめん。言えなくて」
　彼の頬を、涙が伝う。
「ごめん、君に辛い思いをさせて」
「ううん。私も、あなたに酷い言葉をかけた。ごめんなさい」
　それから私たちは、泣いた。
　だけど、悲しくはなかった。
　彼に触れることが出来ないのは残念だけど、これからはずっと、彼と一緒。