同居

15/16
前へ
/16ページ
次へ
 そして、時は過ぎ―― 「もう、そんなにはしゃいだら危ないでしょ」  私の前を、娘がはしゃぎながら走っていく。  娘が道路に飛び出し、そこにトラックが走ってくる。 「危ない!」  私の声に反応して、娘がその場に止まる。  迫ってくるトラックにぶつかり、娘が遠くまで飛ばされていく。  道行く人たちが、娘に駆け寄って大声で大丈夫かと声をかける。  私はその場から歩き出せないでいた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加