誰にも言えない秘密がある。

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今から1か月前。 自室にこもり、背中を丸めて延々と萌えゲームに勤しむ青年が1人。 青年と言うにはおこがましいほどのその身形は、10分1000円カットで済ましたおしゃれのかけらもない髪に、いつ買ったのか記憶に無いよれよれのTシャツ。 ゲームのし過ぎで極限まで視力は落ち、絵に描いたような瓶底メガネが手放せなくなった。 このいかにもなオタク臭が漂っているのが、1か月前までの俺。 え?信じられないって? まあそうだろうな。 俺だって信じられない。 …今の俺がね。
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