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「やっぱりな」
「‥‥‥‥‥それでは、明日の正午きっかりに 我々の最後の任務を遂行する。 皆の健闘を祈っている‥‥‥‥、もし‥‥‥、もし生きて帰ってこれたなら また一緒に皆で酒でも飲もうッッ!」
がちゃんッッ
「誰だよッッ‥‥‥‥何だお前か‥‥‥辺見」
「‥‥‥‥何してたんだ こんなところで?」
「‥‥‥‥いやさ、明日でこの工場も閉鎖されるのかと思ったら なんか名残惜しくてな‥‥‥‥‥、辺見、お前こそどうしたんだよ!?」
「 なあに お前がいじけてどこかでメソメソ鳴いてるんじゃないかなと思ってさ(笑)」
「‥‥‥‥ば、馬鹿野郎ッッ! 辺見じゃあるまいし俺が鳴くかよッッ!!」
「いったなぁ!?」
「ハハッ冗談だよっ! ‥‥‥だけどお前とこうやってさ、ふざけあうのも本当にこれが最後かもな‥‥‥‥」
「バカなこと言うなよッッ! 一緒に生きて帰って来ようぜ!? またこうやってさ 二人で 何か物を作ろうぜッッ!!」
「‥‥‥‥‥ そうだな‥‥‥俺さ‥‥‥本当は整備士になりたかったんだ、飛行機のさ。
こんな模型みたいな古びた タイプでも 俺みたいな奴がさ一生懸命作ったらあの空を飛ぶんだぜ?
ホント夢みたいだよな!」
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