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…。
…。
夜。お風呂から出た私たちを待っていたのは、一組の布団。
…。一組?私は何処で寝るの?
はぁ、と裕ちゃん。覚悟を決めたように布団に入って、右側を空けてくれた。
「ほら。」といって布団を叩く。んっ?これって隣に来いってことよね…。
「いいのかな?」私は恐る恐る裕ちゃんの隣に入った。
「いいんじゃないか。」どこがいいんだろう…。私が眠れないから、よく私の部屋で手を握っていてくれた裕ちゃん。五年生の2学期から続けてくれた。
でもこうやって布団で一緒に寝るなんて…。
ふわりと横を向く私をだきしめるように包んでくれた裕ちゃん。
「俺は月島さんが、悪い夢を見ないで眠ってくれたらいいよ。」
「!!」この人はぁ…。
私はクルリとからだの向きを変える。裕ちゃんの胸にすっぽりと入ってしまう。
クイクイって胸を引く。下をみる裕ちゃんにキスをする。
「俺隠し事してないんだけど…。嘘も言ってないし…。」赤くなって言ってくる。
初めて裕ちゃんとキスした日。二人で隠し事はしない、嘘は言わないって決めた。したらキスするって裕ちゃんは言ってまたキスしてきた。
「わかってます。私がしたかったからいいんです。」恥ずかしさ隠しにプイってそっぽをむく、
1週間…。いいよね。こんな奇妙な同棲生活も。裕ちゃんと一緒に入られる1週間を満喫してやるんだから。
私は裕ちゃんの胸に甘えながら眠るのであった。
完。
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