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お、およよよよよよめさん!私は真っ赤になってしまう。
「ちょっと母さん!」裕ちゃんもたじたじだ。
「あら、あんたたちまだ付き合ってないの?」はい、付き合ってません。
「まぁ、いいわ。あやめちゃんは裕の部屋でね。」
…。えっ?ゆ、裕ちゃんの部屋で?
「はぁ、確かに月島家に内緒にするならこれしかないかな。行こう。」裕ちゃんは手を差し出してくる。
私は裕ちゃんの手をとり、一緒に2階にあがっていく。
「はぁ、どうみても恋人同士にしかみえないんだけどなぁ。」お母様のわざと聞こえるような呟きに、再び赤くなってしまう私だった。
こうして裕ちゃんと私はなんだか奇妙な同棲生活を始めることになるのであった。
「あやめちゃん、手伝って。」裕ちゃんと課題を進めていた私は、夕方お母様に呼ばれた。
ヤバイ、これって家事を手伝えってことよね。
「どうした?」真っ青な私を心配してくれる旦那様(仮)でも、裕ちゃんに知られたくない私は「なんでもないよ」って言って台所へ。
「何で寿司?」
帰って来たお父様は不思議がっていた。
私は真っ赤になって下を向いてしまう。
本編を読んでいただいている読者様にはわかっちゃいますよね…。
そう、私は全くといっていいほど家事をしたことがないのだ。
料理は料理長が全てをやってしまう。洗濯から掃除は全て山吹さんが。何かしようとしても、高山さんが回り込んでいる。私は自分の衣類がどこにしまってあるかどうかもわからないほどなのだ。
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