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勢いでついて来てしまったラブホの浴室で汗を流しながら、さっきまでいたライブハウスでの出来事を思い出していた。
ああ…私は何をやっているんだろう。少し冷静になった今、少しだけ臆する自分がいる。
でも、ここまで来ちゃったんだし、楽しもう。
気を取り直して、浴室から出て、体を拭く。
ちょっと…どんな格好して出ていけばいいの?
素っ裸…うん、問題外。
バスタオル巻く…やる気満々みたいで恥ずかしい。
備え付けのガウン…あーダサい!!こんなの着たくない。
着てきた服をまた着る…ガード堅すぎ??
悩んだ挙げ句、下着を着けた上に、着てきたセディショナリーズのボロボロのガーゼシャツのみを着て出ていく事にした。
鏡に映る自分の姿を見る…シャツから伸びる白い脚は…うん…多分それなりに色気がある。
だから大丈夫!!自分に言い聞かせて、彼のいるベッドに向かう。
彼は上半身裸でビールを飲んでいた。
「ああ…俺もシャワー浴びた方がいい?…………ってか、ダメだ!シャワーなんて浴びてらんねえ。オマエの脚エロいな…おい…。早くこっち来いよ。」
私は恐る恐る彼に近づいた。
「あー…オマエ名前は?」
シンジは私の頭を撫でながら頬にキスをする。
「美海…。」
「可愛い名前だな。ところでミウミよ…オマエ俺に脱がされたかったんだろ?だからシャツ着てきた…違うか??」
「あっ……えっ……」
ちが、違う…いや違わない。恥ずかしいよ~。
「んじゃ脱がすぞー。ガルルッ…アハハ。」
シンジは自分の革パンと下着を脱ぐと、楽しげに私の服と下着を剥がした。
すると、いきなり茂みに指が這う。
えぇ~!?ちょっとぉ…いきなり??
「もう濡れてんじゃねえか。」
確かに濡れてる…濡れやすいんだもん。
でも、キスは?胸への愛撫は??
「ちょっと、まって!!」
彼は私の言葉を無視して執拗にそこを刺激し続けた。
こんなの厭!!
「ねえ!まってって!!やめて!!」
私は声を張り上げて制止した。
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