そのマラ最低故に…

7/17
前へ
/17ページ
次へ
勢いでついて来てしまったラブホの浴室で汗を流しながら、さっきまでいたライブハウスでの出来事を思い出していた。 ああ…私は何をやっているんだろう。少し冷静になった今、少しだけ臆する自分がいる。 でも、ここまで来ちゃったんだし、楽しもう。 気を取り直して、浴室から出て、体を拭く。 ちょっと…どんな格好して出ていけばいいの? 素っ裸…うん、問題外。 バスタオル巻く…やる気満々みたいで恥ずかしい。 備え付けのガウン…あーダサい!!こんなの着たくない。 着てきた服をまた着る…ガード堅すぎ?? 悩んだ挙げ句、下着を着けた上に、着てきたセディショナリーズのボロボロのガーゼシャツのみを着て出ていく事にした。 鏡に映る自分の姿を見る…シャツから伸びる白い脚は…うん…多分それなりに色気がある。 だから大丈夫!!自分に言い聞かせて、彼のいるベッドに向かう。 彼は上半身裸でビールを飲んでいた。 「ああ…俺もシャワー浴びた方がいい?…………ってか、ダメだ!シャワーなんて浴びてらんねえ。オマエの脚エロいな…おい…。早くこっち来いよ。」 私は恐る恐る彼に近づいた。 「あー…オマエ名前は?」 シンジは私の頭を撫でながら頬にキスをする。 「美海…。」 「可愛い名前だな。ところでミウミよ…オマエ俺に脱がされたかったんだろ?だからシャツ着てきた…違うか??」 「あっ……えっ……」 ちが、違う…いや違わない。恥ずかしいよ~。 「んじゃ脱がすぞー。ガルルッ…アハハ。」 シンジは自分の革パンと下着を脱ぐと、楽しげに私の服と下着を剥がした。 すると、いきなり茂みに指が這う。 えぇ~!?ちょっとぉ…いきなり?? 「もう濡れてんじゃねえか。」 確かに濡れてる…濡れやすいんだもん。 でも、キスは?胸への愛撫は?? 「ちょっと、まって!!」 彼は私の言葉を無視して執拗にそこを刺激し続けた。 こんなの厭!! 「ねえ!まってって!!やめて!!」 私は声を張り上げて制止した。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加