第14話

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 激しく私のことを求めているとわかる貪欲な瞳で、冷静に丹念に指や唇で甘く焦らされいく。私は狂いそうになっていた。 「龍、もうダメ」 「なにが?」  掠れた声で龍が答える。ほとんど無表情なのに、指の動きは止まるどころか、どこまでも私を挑発してくる。 「じゃあ言って。俺が欲しいって」  熱に浮かされたように無意識に口を開く。    「龍が、欲しい」  掠れた声しかでなかった。それでも龍が笑みをもらす。とても嬉しそうに。その表情にいとおしさが増す。余計に彼が欲しくて仕方なくなる。
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