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息が苦しくなるほどせつなさを伴った焦燥感は、彼とひとつになることで安堵感へとかわる。
けれど心地よいため息をついたのもつかの間、いきなり世界が飛び散ってしまうような勢いで激しく私を貫いて揺さぶりはじめると、あっという間に違う次元に意識を持っていかれてしまう。
セックスというのはこうやって身体も意識もすべてを溶かし込むようにして、交わることなのだと初めて知った気がした。
愛しているひとに、ここまで強く激しく求められている。
肌が粟立ち、震える。とめどなく溢れる涙が頬を伝う。龍は私の涙を何度も何度も舌ですくって舐めた。それでも涙は止まらない。
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