735人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は山元さんが学校のカフェテリアにきた時しか会っていないから、どんな人かなんてわかってないよ?
でもね。みんなが振り返るようなイケメンで、見るからに遊び慣れてるような感じだったでしょ? 気まぐれや遊びで瑤子を振り回しているなら許せないっておもう」
真紀の真剣な口振りな思わず微笑んだ。
「ありがとう、真紀。心配してくれて。でも私が望んだことだし……それにね、龍は誠実なひとだよ。ちょっと誤解を受けやすいけど、嘘はつけないし、つかない。だからこそ龍もなにも言えないってわかってるの」
そんな私を真紀は、心配そうにみつめた。
「うーん。瑤子がそういうならそうなのかもしれないけど。ヤッパリ納得いかないかなあ」
「全部私の意思、だから」
気持ちをこめてそういうと、真紀はわかったと真面目な顔で言って頷いた。
「でもありがとう。心配してくれて」
真紀のその気持ちが嬉しかった。真紀はふるふると、首を振った。
最初のコメントを投稿しよう!