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「山元さん今日は仕事?」
「編集の荒木さんと打ち合わせっていってたけど……早く終われば真紀がバイトに行く前に帰ってくるかもしれない」
真紀がちょっと深呼吸して笑った。
「会うとなるとちょっと緊張するな。でもバイトの時間が迫ってきたから、もうそろそろいかないといけないし」
真紀が腕時計をみてそういうと、立ち上がった。
「え、もうそんな時間? あっという間だったね。私も一緒に出て、スーパーに買い物に行こうかな」
「山元さんに会えないのかあ。残念なような、ホッとしたような」
そういって真紀が笑ったときだった。家のカギがまわる音がした。
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