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「いいね、仲良くて」
真紀が表情を緩めてそんなふうに言ってくれたのでちょっと照れくさかった。
「これから真紀ね、アルバイトがあるんだって。それで真紀を駅までおくりがてら、私も買い物してこようかなって。いいかな?」
「構わないけど気をつけていけよ? また勢いよく転んで今度は車の前に飛び出したらシャレにならない」
毎日のように言われているこの"飛び出し注意"は流石に私をげんなりさせていた。
「たった一回、龍の前で転んだだけで、ずうっとそうやって毎日言われるのは心外なんですけど」
「その一回の転び方が半端じゃなかったから、言ってるの。とにかくちゃんと注意すること。わかった?」
「……ハイハイわかりました」
「ハイは1回」
「もう……ハイわかりました! あ、真紀、ちょっと待っててね、支度してくるから」
「うん」
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