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面倒見られなくて事件になったり、それを防ぐためのNPOのことも異世界なんだろう。
「スマホみんなもってるんだから世の中は豊かなんだよ!」
そのスマホもなくなればもう社会からいないことになっちゃうけどそれも異世界。
私が勘違いしてんだろう。
「もう俺を野垂れ死にさせてくれ!」
と刃物で身体を刺しながら訴えて自由になった人も知り合いにいる。
その勇気を出すことが、私には出来ないし、出来ないでいる。
もともとそういう親だった。それでも楽しい思い出があってそれを捨てられない。
でも、逃げ出したことはある。
昔、弟が死んだ。
突然の病死だった。
当時知られていなかった病気による、急死だった。
「完璧な親なら死なせないですんだんだ」
私には理解できなかった。
親は、世の不条理を、そうとしか受け止められないのだ。
努力さえすれば不条理など存在しないとでもいうかのように。
だから当然、私のことも受け止められるわけもないのだ。
その直後の私の高校受験は、そんななかすることになった。
家では勉強がとても出来る環境ではなかった。
勉強するよりこういう叱咤を受ける時間が長かったのだから。
そこで塾に逃げた。
塾でマンガ読んだりしながら勉強した。
そっちのほうがずっとラクで楽しかった。
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