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「夢をありがとう」と便箋に別れ際親は書いていた。
そして、元嫁の家で、私は原因不明の体の不調を感じた。
親との同居から脱したことで、身体が変わったのだろう。
その不調が終わって、私は楽しく過ごせるようになった。
お金はなかったけど、助けてくれる存在はいっぱいあった。
幸せになりかけていた。
元嫁とそんな中結婚した。
苦しいけど、やっていこうとがんばった。
だが、私はそこで失敗した。
九州と東京の間を打合せで往復するのが大変だったので、転居を決めた。
よりによって、その転居の先がその実家に少し近いアパートだった。
しかも、九州からの引っ越しの日、私は骨折してしまった。
そして私のミスは続いた。
親にそのとき、電話してしまったのだ。
マンションに引っ越して、親は時々来るようになった。
嫁には可哀想なことをしてしまった。
結局、巻き込んで、嫁の一番大事な人生の時間を台無しにしてしまった。
嫁は耐えきれず、九州に帰っていった。当然だろう。
嫁には本当にすまないことをした。
だから、私は何もかもから逃げることもできないし、自分を許すこともできない。
私は人にやさしくしたり、困っているのを助けるのは少しも嫌なことではない。
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