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「皆の意見はわかった。例え戦争になろうとも、我が息子アムロは守り抜く!」
「それでこそテム陛下です!我らがレイ王国の力、見せてくれましょうぞ!」
集まった重臣が強気なのにも理由があった。王国では半ば伝説となった神の遺産を参考に、人間が乗って操るゴーレムを開発していたのだった。
こうして、王国は幼いアムロ王子を側妃に出す事を拒み、その返事を受けた帝国は怒り宣戦を布告した。
「76型戦闘車部隊及び、77型ゴーレム部隊出動準備!」
「ウッドホース型輸送艦に搭乗させろ!」
帝国軍出陣の知らせを受け、王国では迎撃の準備が進められていた。
「先行して陣を張る。第七地点にて拠点を築くぞ!」
「陛下、ゴーレム部隊の準備が調いません。暫しのお待ちを!」
テム国王の発言に、重臣が異を唱える。しかし国王は退かなかった。
「最新型の78型ゴーレムが一台仕上がった。この私自ら乗っていく!」
国王はゴーレム設計の趣味があり、従来の77型を超える新型を設計していた。
それを出すと言われ、異議を唱えた重臣も引き下がらずを得なかった。
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