レイラの役目

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私は家に帰るとメモ帳を広げた。 『またハズレ引いちゃって。あの男とは別れたわ』 そう書いてオヤスミ。 【さやか】 「ん……あれ?」 気がつくと、私は自室にいた。メモ帳がある。 それを見て私は怒りに震えた。 「また私の恋を邪魔して!レイラ嫌い!」 聞こえるかどうか知らないけど、叫ばずにはいられなかった。 気分転換にテレビをつけるとニュースだった。 『速報です、今日○○県××市にて女性を狙った卑怯な事件がありました』 「え?」 チャンネルを変えようとしたけどリモコンを置いた。私の住んでる街での事件だから……。 『男は合コンで知り合った女性を高級レストランに誘い、スープに睡眠薬を入れたそうです。女性は不審に思い、スープをティッシュに吐きだして寝た振りをして交番まで行ったそうです。被害者の女性は警察が男を捕らえてる間に逃走したとの事です』 画面の下に雅人くんの顔写真と名前が映った。 「これって……レイラが助けてくれたって事?」 自分の男運の無さに呆れ、レイラに感謝した。 『レイラありがとう、大好き』 私はメモ帳に、奇妙な同居人へ感謝を記して出かけた。 彼女が好きな真っ赤なルージュを買おう、そんなことを考えながら。
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