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夏の思いつき
もしも一週間しか自由に生きれる時間がなかったら。
そんなことを考えようとしたが、まず前提の部分からどうにもならなそうだった。
3年、5年、10年という長い間、ひたすら陽の目を見るために成長し続けるというのがそもそも無理な話だった。
それが仮に出来たとして、3年、5年、10年を過ごしたその場所をたった一週間のために離れるというのはとてもできる気がしなかった。とはいえ、蓄えた力を発散出来ないのは苦しそうだ。
僕はそんなわがままな人間だ。
どうも蝉にはなれそうにない。
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