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カチン スイッチの音と同時に、金属の棒がバチバチ光る。獣の断末魔のような、悲痛で、苦しげなメル兄ちゃんの悲鳴が聞こえた。耳を塞ぎたい、目を閉じたい。白目をむくメル兄ちゃんの長い排泄器官とお尻から、ドバッと溢れた血と排泄物。拘束されていても、強い意思を漲らせていた躯が操る人のいない、人形のようにだらんとなる 「まるでボロ雑巾だ」 意識のないメル兄ちゃんのお腹を兄だった人が蹴った 「ハハハハハ、いい気味だ。試験官の分際ででしゃばりやがって、親父に気に入られようと鍛えた肉体も、閣下の前では役に立たんようだなあ」 僕は、僕は、僕は悔しい 僕とメル兄ちゃんが何をしたというのか。どうしてこんな目に合わされないといけないのか。悔しい、悔しい 「画像を残そう。意識を戻したコレに見せるんだ。我々の前でよだれを垂らし、汚物にまみれたみっともない下半身を晒していたのだと」 すすり泣く僕の脚を開く男たち 閣下、バロン、兄だった人、閣下とバロンの部下らしき男たちよ、無力な僕に油断しろ。あと少し、あと少しで手が届く 「あっ、 はぁ、んぅ」 喉を逸らす。指をピンと伸ばす。チクン、尖った小さな刃先が僕の皮膚をつく 「感じ始めたか。痛がるのもいいが、積極的なのもいい。ほぅら、悦くしてやるぞ」 僕は逃げる。僕にできるのは小さな命綱を手に脱出し、メル兄ちゃんの友だちに助けを求めることだけ。必ず、必ず僕はここを出て、メル兄ちゃんと一緒に生きる!
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