プロローグ3 幼女と勇者。

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一緒に住むとかはともかく無事母親の元へ返さないとな。 俺は、笑みをこぼしなやの頭を撫でながら言う。 「よし!じゃあお母さんの所に帰らなきゃな。 なやちゃんは、どこに住んでるのかな?」 ユグルトは世界を旅して魔王を倒した勇者だ。 知らない町などないとこの時は自負していた。 「C県のO町だよー?」 C県?O町? 子供の言う事だから何か勘違いしているのかもしれない。 そう思って心当たりのある街の名前を言ってみた。 「シー王国のオクト村かな?」 「シーおーこくぅ? 違うよぉ~。日本のC県だよー。」 「に…日本?」 聞いたことの無い国だ。 そんな国が本当に実在するのか? 「ど…どんな国なんだい?」 今度は場所外見で察することにした。 「んーとねぇー。 車がいっぱい走っててねー。 おーきなビルとかいっぱい建っててねー。 お店がいっぱいあるの!」 車?ビル?お店がいっぱい? ユグルトが想像したのはこんな国だ。 車といえば、どこの誰がつけたのかは不明だが、さっき俺がなやちゃんにやっていたのを肩車といったな。 ビルとは、しゅわしゅわな黄色い飲み物。 その上お店がいっぱいかぁー。 想像すればするほど、こう言いたくなる。 ク…クレイジー…… そんな国を見た事がない。 なやの家を探すのは骨が折れそうだ。
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