忘れられないクリスマスを君に。

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家に帰る途中、行きつけのケーキ屋さんに寄ってケーキを買うことにした。 「あら、愛海ちゃんいらっしゃい」 「こんばんは!千枝さん、チーズケーキまだ残ってる?」 「あるわよ~。…って今年はクリスマスケーキじゃないの?」 「うん!今年は違う路線で行こうと思って(笑)」 「―そう…」 千枝さんはそれ以上何も言うことはなかった。 私はチーズケーキを1つ買って、笑顔でお店を後にする。 いつもより小さいケーキの箱。 空しさだけが、私の心に残った。
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