27人が本棚に入れています
本棚に追加
好きと言われることをずっと望んでいたはずなのに、嘘だと思ってしまう私がいた。
何かの間違いなんじゃないかって。
あまりにも吃驚して、さっきまでポロポロと零れていた涙が止まる。
引っ付いていた体が少し離れ、朔夜が私の顔を覗いてくる。
『お前さ、人が告白し返してんのに稀に見るアホ面は止めてくれる?(笑)』
『だって、好きって、言うから…』
『はあ?言っちゃ悪いのかよ?』
『そ、そうじゃなくて…朔夜、私のこと好きなの?』
『そうだけど?』
『嘘―』
まだ信じられなくて、自分の頬をめいっぱい抓る。
――痛い。
凄い、
痛い。
最初のコメントを投稿しよう!