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俺はまじまじと隣の後輩の横顔を見つめた後、溜息をついて肩を竦めた。
「うるせーな。そっちこそどうなんだよ。たしか、また学校の男子に告白とかされてなかったっけ?」
「あれは丁重にお断りしました」
「もったいない。お前、モテるのに彼氏とか作る気ないの?」
「男なんてよっぽどのランクじゃないと、近くにいても邪魔なだけでしょう」
「耳が痛いね」
きっぱりと言い切る氷室の切れ味はいつも通りだ。
俺はこいつと、こういう馬鹿話をするのが割と好きだった。
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