電話

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「……はぃ。」   もうドキドキだった。 恥ずかしくて 恥ずかしくて 電話に出ると同時に教室の隅のカーテンに隠れた。   真っ赤な顔を美沙子に見られたくないのと、他の生徒に気付かれたくないのと、もう緊張でおかしくなってた。   『もしもし⁉』   あの時の声と一緒だ。   当たり前だけど。笑   「もしもし…」   多分、時間にしたら1分か2分だったと思う。   何を話したかもよく覚えてないけれど、この電話がきっかけに私の気持ちは一気にふくらんだ。   もう大好きになってた。  
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