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眩い朝日を浴びて目が覚めた。
隣で寝息を立てる可愛い妻を見て、吸い込まれるようにそのやわらかい頬に口付けした。
日曜日の朝、夏鈴はなかなか起きない。
電池が切れたみたいに只管眠り、貯まった疲れを癒しているかのように。
だけど、精神年齢小学生レベルの俺はいくつになっても日曜日の朝だけは目覚めが早くて、今すぐ夏鈴を連れて遠出したい衝動に駆られた。
だから眠り姫を目覚めさせようと俺は、
彼女の唇を思いきり吸い付いた。
「んん・・・」
まだ起きない。
夏鈴の唇を食べるように口で包んで、割れ目から舌を突き刺す。
歯を食いしばっているのか、全然受け入れてくれない。
そこで彼女の顎を手で捕まえて多少強引にこじ開けた。
そして思いきりその内側を蹂躙すると、夏鈴は驚いたように目をパッと開けた。
その瞬間を狙って、俺は夏鈴のパジャマの中に滑り込ませた指先で小さなつぼみをクリクリとこねくり回せば、彼女は身を捩らせて悲鳴に近い声をあげて俺を抗議する。
でも、口は塞いであるわけで、どんなに暴れても俺の体の下に入った夏鈴は徐々に抵抗を諦めて行った。
舌を絡めたキスをして、すっかり欲情した俺は夏鈴の気持ちなんて確かめもせずに当たり前のように下半身にまで手を伸ばした。
すると、突然激痛に襲われた。
「!!!」
夏鈴がまた、俺の顎を噛んだんだ。
加減してあるから、多少の歯形が着く程度の痛みだとわかっている俺は、怒ってる夏鈴も可愛くてしょうがなくて、その意図も無視して彼女の湿ったソコに深く指を突っ込んだ。
ゴツン!!
また、激痛に襲われた。
今度は鼻っ面に頭突きをされてしまった。
これはもう堪らず俺は夏鈴の上から撤退せざるを得ない。
ベッドの上に転がって両手で鼻の形を確かめていると、いつの間にか夏鈴が俺の腹の上に跨っていた。
そして、
「もっと、普通の起こし方してって何度も言ってるでしょ?!」
プンスカ怒ってる。
ああ………、たまんねぇ!!
もっと怒って?
END
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