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何が起きているのか、勘の良い恵鈴はすぐに気付いたようだ。
ははーーん。
そんな声が聞こえてきそうな顔つきをして、意地悪な笑みを浮かべたと思ったら突然。
俺の目の前でスカートのホックを外して、ジッパーを下ろし、ストンと床に脱ぎ捨てた。
露わになった黒タイツの下半身が俺の目の前にやってくると、俺の目が釘付けになっている緩やかな膨らみに自ら手を添えた。
「な、何してんだよ!!」
「顔が真っ赤で、可愛い」
「ば……馬鹿なことは、やめろ!!」
そんなやり取りの中で、恵鈴は自分の割れ目に指を押し込んだ。視てられないぐらい興奮してしまう、情けない俺。
「挑発すんなってば!!」
怒鳴りながら逃げるように四つん這いになって、いつものように風呂場かトイレに駆け込もうとしたら、俺の背中にドンと乗っかられてつぶれるように押し倒された。冷たい床が俺の熱く滾ったイチモツを冷やしてくれる。でも、痛い。
痛いの来た!と思ったら、その刺激がすぐに快感を連れてきた。
「ふ、ふざけんなよ!!こんなことして、ただじゃ置かねぇっぞ!!」
頭に血が上ってわけもわからないテンションで叫ぶと、恵鈴の両手が俺の顔を包んでまた唇に芳醇な蕾をあてがわれてしまった。唇を割って入ってくる恵鈴の舌を噛むわけにもいかない俺は、全面降伏の恰好で廊下で押さえつけられ馬乗りにされてディープキスされて気持ち良くなっていく。
両手首を掴まれて床に縫い付けられたように抑え込まれながら、激しいキス。
まったく、どっちが男かわかんねぇ。
欲深くなる恵鈴の熱っぽいキスに溺れながらも、俺はぴちっと両足を閉じてイチモツを隠し続けていた。
すると、恵鈴は恐ろしいほど冷酷な笑みを浮かべて顔を離し、俺の両手をひとまとめに左手で押さえつけて、空いた右手で俺のデリケートゾーンを撫で始めた。
「い、いやぁぁぁぁぁ」
女みたいな悲鳴を上げながら、本気で抵抗してるはずなのにビクともしない。恵鈴の体重は軽くて、いつも持ち上げてるはずなのに今日は五倍以上にも重く感じた。
「ほら、足を開いてごらん」
耳たぶを甘噛みしながらそんなこと言われて、理性が吹っ飛んでしまいそうだ。
「私を迎えに来なかったお仕置きを受けなさい。燿馬」
聞いたこともない色っぽい声で囁かれ、力が抜けていく。
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