幕開け

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 放課後のチャイムが鳴り、今日も部活動へと赴く二年女子、三浦理亜は溜息をついた。 「……何で、こんな事になっちゃったんだろう……」  身長180㎝に達する、高校女子にしてはやたらと高すぎる背丈を出来れば誇りたくないこのセミショートの髪をした少女。  本当ならば運動系の部活動に入るべきであり、事実、入学当初から連日のように、バスケ部やバレー部などからスカウトが殺到した。  しかし、理亜が本当に入りたい部活動はこの学校には存在せず、結局、もう一つの興味対象であるオカルト系の部活に入部した。  その名も〈超常科学研究会〉――  理亜としての不本意は、突然部長とされたことと、部活の内容、と云うより、その部員が、想像していたそれとは明らかに異なることであったのだが……
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