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「そんなときは、この怪傑ジャッジちゃんにお任せよ!!」
人々の絶望をかき消す声がとどろき、夜空にふわりとオレンジ色が広がった。火のついたマッチがバラバラと宙から降りそそぐ。
「あぶねー」
「だれかいるの!?」
「上だ!!」
人々が声のしたほうを見ると、クリスマスツリーのてっぺんに少女がひとりダサカッコイイポーズで立っていた。
また変なのが現れた!! ゴメンナーを除くだれもが思った直後である。
「あたしの名は、怪傑ジャッジちゃん! 色々なものを判定しちゃう魔法少女よ! とおっ」
ジャッジちゃんはジャンプし、クリスマスツリーから飛び降りると、とんぼ返りを決め、見事な着地を決めた。その勢いでスカートがめくれ、真っ赤な毛糸のパンツがモロ見えする。
「あたしの判定だと、この人たちはギリギリセーフよ」
ピシャリと宣言し、ジャッジちゃんは恋人たちを指さす。
「アウトの間違いじゃないのか!? ジャッジちゃん」
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