2人が本棚に入れています
本棚に追加
本日二度目の大地への接吻である。
「うおおー、クリスマスよ! ごめんなさい」
みなが唖然とする中、ゴメンナーはしゃべりつづける。
「桃色に酔いしれて一発ぶちかましてしまい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。しかし許せ、クリスマス! こいつらはただ素直に謝れないだけなんだ。よって、俺が精一杯の誠意をこめて謝罪してやる。ごめんなさい」
「わけがわからないわ」
「カマトトぶっても無駄だぞ、セニョリータ!」
「セニョ?」
女性の漏らした一言にゴメンナーは顔を上げ、声を荒げる。
「おまえたちがこのあとすることなどすべてお見通しだぞ。とんでもなくハレンチな行為で、記念日を祝うつもりなんだろ? それもホワイトクリスマスがホワイトアウトしそうな。まさにクリスマスという文化に対する冒涜。よって俺が代わりに謝っているのだ」
ゴメンナーの言わんとすることを察した人々は、火が出んばかりの思いでお互いの顔を見た。
「変態の嫉妬だ!!」
「デートが台無しよ」
「どうしたらいいんだー」
最初のコメントを投稿しよう!