buddy 相棒

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「あの? 零さん?」  「框様、 あいつの事は気にしなくて大丈夫です。 むしろ、 ほっといても構いません。 それより、 この写真の事よろしいですか?」 「…はい」  写真を見た朧の反応も確かに気になる。 けど、 零の言う通りあいつ(天童穂積)が現れるまでもう時間がない。 「零さんにいま渡した写真は、 あいつとまだ親友だった学生時代に学校近くの公園で撮影したものです。 そして、 この写真を撮影してくれたのが、 自分の中学校からの友人です。 この時、 あいつに友人を初めて紹介したんです。  そんな彼から一週間前、 久しぶりにメールが届いたんです。 写真付きで」 「もしかして、 さっきイルカ広場で貰った写真が」 「はい。 メール見ますか?」 「お願いします」  バックから自分のスマートフォンを取り出し、 例のメールを開き零に見せる。
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